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2023年12月19日すべて

運転資金の考え方について

企業が金融機関から資金調達する場合に「資金使途」(お金の使い道)を聞かれます。

大きく分けると「運転資金」と「設備資金」の2種類がほとんどでしょう。

 

その中で「運転資金」を長期で調達している場合がほとんどだと思いますが、

この借り方は会社の資金繰りの観点で見た場合、リスクもあることを理解しておく必要があります。

 

 

銀行が考える運転資金とは何か?

「運転資金」を区分してみると以下のものが挙げられます。

 

正常運転資金→銀行員が考える「運転資金」であり、

事業の運営のための運転資金です。

 

その他の運転資金として

 

赤字補填資金

ゼロゼロ融資のようなものがこの代表的な例です。

 

季節資金

一年の中で季節的な理由により資金が必要な場合に借りる運転資金資金です。

 

賞与・納税資金

法人税・事業税の支払および賞与の支払のための資金です。

 

運転資金だけで見ても色々と種類が分かれていることをご理解いただけると思います。

 

ここから運転資金を長期で借りる場合のリスクについてお話しします。

 

考え方として運転資金は設備投資と違い、

利益で返済することを前提にしていないことを理解することです。

 

運転資金は常時必要な資金として上記で説明しましたが

本来であれば常に借りたままにしていることが望ましいです。

 

毎月返済をすればその分の現金が会社からなくなってしまうため、

おのずと資金が足りなくなることがあるからです。

 

 

銀行はどうして長期での融資を提案してくるのか。

これにはバブル崩壊時からの不良債権の増加に伴った

金融機関の貸出の考え方の変更や銀行側の事情が大きく関係しています。

※詳細は伏せますが、ご興味があればお伝えすることは可能です。

 

正常な運転資金は長期ではなく、

短期でかつ借りたままの融資で準備しておくのが中小企業の資金繰りの観点からは

重要となりますのでぜひ覚えておいてください。

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